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受賞者および選考理由(2023年度)(1) 

掲載日:2024年7月3日

受賞者

阿部 圭晃(東北大学流体科学研究所)

対象業績

移動変形を含む複雑形状周りの高次精度圧縮性流体解析のための保存型メトリクスとその応用に関する研究

関連論文

(a) Y. Abe, T. Haga, T. Nonomura and K. Fujii, Conservative high-order flux-reconstruction schemes on moving and deforming grids, Computers & Fluids, 139, 2-16 (2016).

(b) Y. Abe, I. Morinaka, T. Haga, T. Nonomura, H. Shibata and K. Miyaji, Stable, low-dissipation, and conservative high-order flux-reconstruction schemes in skew-symmetric split forms, J. Comput. Phys., 353, 193-227 (2018).

(C) Y. Abe, T. Nonomura, and K. Fujii, Flow instability and momentum exchange in separation control by a synthetic jet, Phys. Fluids, 35, 065114 (2023).

選考理由

阿部氏は,空間高次精度化と保存量保存性の両者を満足する保存型メトリクスを開発し,さらに幾何対称性を導入することによって計算の安定性が向上することを示した.さらにこの成果を,シンセティックジェットによる翼周り剥離流れ制御等様々な問題へ適用し,翼周りの剥離制御に関する重要な知見を得ている.この計算手法は,国際的オープンソースにも採用され,世界的にも広く利用されている.また,流体力学をベースに多様な分野への貢献を遂げている.以上より,候補者は流体力学の研究者として極めて有望であり,日本流体力学会竜門賞にふさわしいと判断できる.