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受賞論文および選考理由(2004年度) 

掲載日:2005年7月1日

受賞者

松原雅春(信州大学助教授),P. H. Alfredsson(スウェーデン王立工科大学教授)

対象論文

M. Matsubara and P. H. Alfredsson; Disturbance growth in boundary layers subjected to free- stream turbulence, Journal of Fluid Mechanics., Vol. 430, pp.149-168 (2001).

選考理由

本論文は,主流乱れが強い場合の平板上の境界層遷移について,ストリーク構造の発達から乱流斑点の発生に至る過程を流れの可視化や熱線風速計による流速測定により実験的に明らかにし,さらにストリーク構造とその挙動に関しnon-modal (transient growth) 理論の予測を検討する貴重な実験データを提示したものです.これらの成果は乱流遷移研究の進展に大きく貢献するものであり高く評価されます.実際,国内外での評価も高く,数多くの論文等に引用されております.これらの評価に基づき,本論文の著者である松原雅春氏(信州大学助教授)と P. H. Alfredsson 氏(スウェーデン王立工科大学教授)に流体力学論文賞が授与されることになりました.