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受賞技術および選考理由(2022年度) 

掲載日:2024年7月3日

受賞者

内田 孝紀(九州大学) 谷山 賀浩(東芝エネルギーシステムズ㈱),吉田 忠相(日立造船㈱),乾 真規(日立造船㈱)

対象業績

洋上ウィンドファームの採算性と耐久性の評価に資する風車ウエイクモデルの研究開発と社会実装

選考理由

申請者らは,日本の洋上風力発電向けに新しい風車ウェイクモデルを開発した.このモデルは実際の風力発電所でのデータを用いて正確さが検証され,国際的誌に掲載され,特許を出願している.また、この技術を製品化し,申請者らが立ち上げたベンチャー企業を通じて,大手メーカーや大型国家プロジェクトをはじめ200以上のユーザを獲得している.先行する欧米発の技術に対して低風速領域の予測における技術的優位性が明確であること,本ソフト利用による設備利用率向上によりサイト年間当たり8億円以上の経済的メリットが見込まれることなど,ウィンドファーム開発において標準的な開発ソフトとして活用されている現状は,技術賞で要求される社会実装に関する基準に達していると判断される.