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技術賞 

流体力学の知見に基づく画期的かつ実用化された技術(製品やソフトウェアも含む)を開発したと認められる個人もしくは代表者とそのグループに授与する.ただし,過去10年以内に発表された技術を対象にする.自薦の場合には,応募時点で代表者は会員であること,他薦の場合には,推薦者が本会員であれば応募者は会員である必要はない.

受賞技術および選考理由(2022年度) 

受賞者

内田 孝紀(九州大学) 谷山 賀浩(東芝エネルギーシステムズ㈱),吉田 忠相(日立造船㈱),乾 真規(日立造船㈱)

対象業績

洋上ウィンドファームの採算性と耐久性の評価に資する風車ウエイクモデルの研究開発と社会実装

選考理由

申請者らは,日本の洋上風力発電向けに新しい風車ウェイクモデルを開発した.このモデルは実際の風力発電所でのデータを用いて正確さが検証され,国際的誌に掲載され,特許を出願している.また、この技術を製品化し,申請者らが立ち上げたベンチャー企業を通じて,大手メーカーや大型国家プロジェクトをはじめ200以上のユーザを獲得している.先行する欧米発の技術に対して低風速領域の予測における技術的優位性が明確であること,本ソフト利用による設備利用率向上によりサイト年間当たり8億円以上の経済的メリットが見込まれることなど,ウィンドファーム開発において標準的な開発ソフトとして活用されている現状は,技術賞で要求される社会実装に関する基準に達していると判断される.

過去の受賞技術 

・ 2021年度受賞技術
竜巻状旋回流を利用した高効率・軽量プロペラファン
・ 2020年度受賞技術
低雑音化を実現したプローブ・ブリッジ回路一体型コンパクト熱線風速計
・ 2019年度受賞技術
該当なし
・ 2018年度受賞技術(1)
実走行条件での定量評価を可能とした流速変動制御による風洞実験技術の開発
・ 2018年度受賞技術(2)
車両空調用送風機の高効率・低騒音化技術の開発
・ 2017年度受賞技術
該当なし
・ 2016年度受賞技術
該当なし
・ 2015年度受賞技術
該当なし
・ 2014年度受賞技術
バルーン状大気泡を用いた間欠吐水技術の開発と省エネ温水洗浄便座の普及
・ 2013年度受賞技術
該当なし
・ 2012年度受賞技術
該当なし
・ 2011年度受賞技術
該当なし
・ 2010年度受賞技術
小惑星探査機はやぶさ回収カプセルの熱・空気力学設計
・ 2009年度受賞技術
該当なし
・ 2008年度受賞技術
風レンズ風車(超高効率風力発電システム)の開発
・ 2007年度受賞技術
「エアコン上下両開きロングパネル方式気流制御技術」